2012年3月29日木曜日

運命のかあちゃん∞

本日、3月29日は

講談師・神田京子さんのお誕生日です


彼女の旦那さんはなんでも
詩人をやっていて
いつもいろんなひとから

「詩人ってなにするひとなの?詩人って喰えるの!?」

と、心配やら好奇の目を向けていただくのですが
そのたびに彼女は

「うちの旦那は天才だからだいじょうぶです☆」

と、わらってこたえています

大丈夫なわけないとおもうのですが
彼女があんまりにも自信満々にそう言いつづけるものですから
いつの間にやら旦那さんのほうでも

詩人はなにをして、どうやって喰っていけばいいのかが
だんだんわかってきたそうです


神田京子さんの名前は本名ではありません

大学生のときに寄席で
故・二代目 神田山陽さんの最後の高座をたまたま見かけて
感動してしまい弟子入りをお願いしたそうです

「きょう、きたから、きょうこ」

あっさりと入門を許可されて
岐阜の美濃から来た田舎娘は
東京の芸人・神田京子になりました

すでに体調のよくなかった二代目 山陽さんはこのとき
入院をされていて、一年後に天に召されました

最後の弟子は、最初の師匠の
最期を看取ることができなかった

だけど、形見分けに
そんな二代目 山陽さんのずっとつけていらした
入れ歯を、いただいたそうです

それから十二年の歳月が流れて・・・


いま、その入れ歯は
詩人の旦那さんが毎日あらって
手を合わせているそうです

ものには魂が宿るといいます
たしかにそんな気がします
 では

声に魂がのっかかるとき
それを言霊というんじゃないかしら

そんなことを詩人はおもいつき
詩の、朗読を、
言葉を、声にすることを、

結婚をするまえより
なんとなく本気でやりはじめたそうです


今日の誕生日も旦那さんは
彼女にたいしたものが買ってあげられないので
詩を、声に出して、
彼女に贈るそうです

まだ、会ったこともない
死んだおじいさんの入れ歯をみがいてから

神田京子さんは
それをなにも言わずにだまって
聴いてあげるのでしょう



いい女ですね




以上、
六年目のノロケでした。


詩人・桑原滝弥
(芸人・神田京子のとうちゃん)





4月21日(土)15:00~
「神田京子 独演会」 横浜・にぎわい座/のげシャーレ
http://blog.kandakyoko.com/ 


(夫婦出演)
4/22(日)15:00 「谷川俊太郎・賢作 コンサート」ゲスト出演
・・・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
4/23(月)19:00 「島田篤 生誕49年前夜祭ライヴ」ゲスト出演
・・・神戸・BIG APPLE
5/6(日) 16:00 滝弥・京子の「復興道」企画・出演
・・・東京・三軒茶屋 KEN