2016年4月30日土曜日

合気

チャオ! 
みんな、ちゃんと狂ってる? 

オイラはあいかわらず 
執筆やら、朗読やら、取材やら、打ち合わせやら、 
そして、いまはまだ、 
はっきりとわからないけれど 
きっと大切な瞬間やらを積み重ねて 
クルクルピースな日々を過ごしております 

そんな春のひととき 
このブログを読んでくださっている皆さん 
オイラの詩にふれてくださっている皆さん 
まったくもって、ありがとうございます☆ 



ところでここ最近 
いろんな人から 
どうやって生きていったらいいのか? 
みたいなことに対して助言を求められることが 
立て続けにありました 
でRからして、今日はちょいとそういうことについて 
考えてみたいなとおもいます 

生きていく上で 
切実に感じるポイントというのは 
人それぞれだったりしますが 
よくよく話を聞いていくと多くの場合は 
他者と自己とこの世界との関係性 
その時々の折り合いの付け方について 
だったりします 

そういうことを考えていくには 
それぞれの生い立ちやトラウマだったり 
何がどうしたのかよくわからないけど固有に根付いている 
”宿業”のようなものを探っていく必要があったりします 

で、掘り下げていくと究極 
自分の心の中にある 
”もう一人の自分を愛せるか” 
”罪深き己を許せるか” 
”そもそも、私なんているの?” 
みたいな話になっていきます 
そして、ここらあたりで思考を停止しとかないと 
結構な割合で病気になっていきます 
なぜか? 
そうやって考えることはぜんぜん悪いことじゃないのに? 

それは一人で生きすぎちゃうからだとおもいます 
論理でギチギチに固めて自己完結の果てにビッグバン 
あとは即身仏にまっしぐらっ 
”お~い、帰ってこい~~~” 
に、なっちゃいます 

それはそれで 
ありっちゃありなのかも知れませんが 
オイラはこの世でまだ 
オメエさんと面白い瞬間をたくさん過ごしたいよ! 
とか、おもったりするので 
自分のまわりの素敵な生き物だなと感じる人のことを参考にして 
ここからは話していきましょう 



谷川俊太郎さん 
三角みづ紀さん 
大島健夫さん 
上田假奈代さん 
さいとういんこさん 

いま、パッと浮かんだお名前を並べただけですが 
この方々にはオイラの中で共通点があります 
それはとても返事をくれるのが早い 
ということ 

もちろんお一人お一人 
大変お忙しい身であるので 
海外にいたり 
殺人的に仕事が立て込んでいたりすることもあるので 
即レスという訳ではないことも多々あります 
それでもその場合は 
ご自身の置かれている状況というのを 
こちらが共有できるようにちゃんと伝えてくれます 
仕事であれ仕事以外の相談であれ 
こちらの身になって向き合ってくれる訳です 

あ、あと、 
意外におもわれるかも知れませんが 
自由人とか野生児とかアウトローのイメージがある… 

ジュテーム北村さん 
馬野ミキさん 
蛇口さん 
(↑今週いっぱいサンスポに官能小説「マネキンの夜」掲載中) 

上記の方々も 
すぐに連絡をくれます 
”たっきー(兄弟)、どうしたの?” 
と、こちらの話に耳を傾けてくれます 

いま、名前を出した皆さんは 
とても強烈な個性の持ち主で 
主義主張もはっきりしていて 
月並みな社交辞令は完全無視する人たちですが 
他者と向き合うということに対しては 
とってもやわらかいところがあります 
自分のタイミングを捨てて 
こちらのタイミングにスっと入って来てくれます 
だからでしょうか 
この人たちの作品が抜群におもしろくて 
毒性が強いのにどこかやさしく突き抜けているのは 



話がとっ散らかるとわかりにくくなるので 
詩の関係の人にしぼってお話ししましたが 
(勝手に名前を出したみなさま、ごめんなさい!) 
ビジネスマンであれ、農民であれ、学生であれ、 
社長であれ、ホームレスであれ、主婦(夫)であれ、 
求職中であれ、療養中であれ、ゴールドラッシュ中であれ、 
101才であれ、3才であれ、自分の歳なんか忘れちまった、であれ、 
とにかくオイラのまわりの素敵な人たちは 
自分のタイミングだけでは生きていない奴ばっかりです 

そして、みんな結構な深い闇を心にかかえています 
また、そのことに対してしっかりと自覚を持っていますね 
だから己の闇と 
だれかの闇を掛け合わせて 
この世界に光を生み出せるのでしょう 

ええ、人間なんて、 
ダサいんです 
惨めなんです 
汚いんです 
病んだ種なんです 
クズなんです 
迷惑なんです 
吐き気なんです 
吐くんです 
吐ききったら空気が入ってくるんです 
傷ついたらそこから輝くんです 
そのままでいいんです 
そのままでいてください・・・ 



世間的にはいまは 
ゴールデンウィークに入ったところですね 
みなさんひとりびとり 
いろんな過ごし方をされるとおもいますが 
あなたと、だれかと、なにかに、 
素敵な出会いがありますように 

狂ったまんまでやさしくあ〜れ∞ 




◇発売中 
雑誌「シェルスクリプトマガジンVol.37 2016 May」 
全国書店、及び、amazonにて発売。 
https://www.usp-lab.com/pub.magazine.html 
毎号、桑原滝弥・最新作掲載。

2016年4月19日火曜日

いま、

この度の熊本地震により 
お亡くなりになられた方々と 
そして今も尚 
不安の中を過ごされている皆様へ 

心よりお祈りを捧げさせていただきます 


熊本や大分には 
自分に縁のある人も少なくありません 
現在、何人かの方と連絡を取らせてもらっております 

自分に何かできることはないか 
そう考えながら日々を過ごしています 
まずは下記の妻(神田京子)のブログにあるような 
支援を始めさせていただきます 


今後も現地の方々からの状況を伺い 
できることから行動していきます 
このブログを読んでくださっているみなさんにも 
伝えるべきことがありましたら 
随時お伝えいたします 

よろしくお願い申し上げます 


桑原滝弥 



* 


~講談師・神田京子ブログ「京子喫茶室」より転載~ 
http://blog.kandakyoko.com/?eid=1416885 


「私も募金を始めます。」 


この度、大きな地震が九州地方でありました。 
この地震でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表すると共に、 
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 

熊本や大分など、被害の大きい地域にお住まいの方 
ご実家やご親戚、又お友達が被災地にお住まいの方も 
いらっしゃるかと思います。 
どうかご無事でありますように。 
そして、心の安心につながる日が一日でも早く訪れますように。 

5年前の東日本大震災の時、余りの被害の大きさに 
「講談師」である自分が全く役に立たないことを思い、 
愕然としたことを覚えいます。 

でも「何かできないか」ということを 
人から人へと伝えて行くことによって 
思いが伝播し、物資支援や現地に駆けつける活動へと 
つなげていくことが出来ました。 
覚えていらっしゃる方もおいでかと思います。 
その節はご協力ありがとうございました。 
改めて御礼申し上げます。 
自分一人だと何も出来ないけど、 
「少しでも安心につなげて欲しい」 
という気持ちを連鎖していくことは 
とても大切なことだと思っています。 

ようやく被災地周辺の地域の支援活動者とつながることが出来ました。 
大きな支援団体の活動は既に始まっていますが、 
支援の届きづらい地域への 
小回りの効く物資支援はまだまだです。 
東日本大震災の時と同様、私はこういった地域へ支援の手が届くことを 
応援したいと思っています。 
皆様にもご協力頂きたく、伏してお願い申し上げます。 
集まった支援金の具体的な送付先や用途、支援方法は 
近日お知らせ致しますね。 


*支援金を送付したいけどどこが良いのか分からない。 
*確実に喜んでいただける場所に支援をしたい。 
*状況を身近に感じたい。 

という方は、下記 Kyoko oh! Dango Club 口座へお振込下さいませ。 

尚、お振込の際は、おだんごクラブ事務局窓口へ、 

1、お振込されたお名前と連絡先 
2、「○月○日に募金用に振込ました」 

…と言う二点をお伝え下さい。 
おだんごクラブ事務局: 
TEL 03-3413-8420 FAX 03-3413-8331 
E-Mail Kyoko-ohdangoclub@liberty-feel.co.jp  


********************** 
加入者名:Kyoko oh! Dango club 
郵便局払込口座:00130-8-264139 
ゆうちょ銀行:〇一九店 当座 0264139 
********************** 


神田京子拝

2016年4月5日火曜日

いざ、俊続∞

先日は「俊読 2016」へ 
たくさんのご来場をたまわり 
誠にありがとうございました 



なんだかほんわかしながら 
凄まじいイベントになりましたね 

終演時より現在まで 
”また、必ずやってください” 
との声を、お客様から大変多く頂戴しております 

どの出演者がよかったかという意見ではなくて 
イベント全体・あの瞬間を愛してくださっている熱気が伝わってきて 
主催者(言い出しっぺ)としてこの上なく嬉しく思っております 
なんてったって俊読はお客さんが主役のイベントですから! 



俊太郎さんも 
「俊読、どんどんおもしろくなっていくねえ」 
と喜んでくださっておりました 

二月に体調を崩されていらっしゃったので 
ちょっぴり心配だったのですが 
あの夜はとにかく元気でパワフルで 
サービス満点の超お得なステージを繰り広げていただきました 

常に変わり続ける部分と変わらない部分を共存させながら 
俊太郎さんは60年以上、詩の最前線を突っ走ってこられましたが 
俊読を休んでいるこの五年の間でもっとも変化した点は 
詩の言葉とそれ以外の言葉の境目の部分だとオイラは思います 
そういう意味でもあのステージは
とても貴重なものだったと感じております 
とにかく、もう、 
このまま300歳くらいまで
好き勝手に暴れまくっていてもらいたいです♪ 



各出演者の皆さんも 
まあ見事にバラバラなやり方で俊太郎作品に挑み 
こちらの想像以上の最高のアクトをかましてくれました 

俊太郎さんの詩は読者のために書かれたものです 
読者とはあらゆる生活者のことです 
その生活の根底には何があるのか 
そのとき言葉はどこにあるのか 

そんなことを瞬時にライヴ中につかみ 
観客のいる空間に放つことができる人たちを選んだので 
本番前からとても心強かったのですが 
いざ幕が上がると各々が 
プロ以上であり素人以下であるかのような 
表現の原初的な境地にしっかりと根を下ろして 
お客さんと対峙してくれておりました 
袖で見ていて何度もふるえました 

一人一人のことをもっと詳しく書きたい気持ちもありますが 
これ以上書くと観ていただいた皆さんの 
ぞれぞれのイメージをジャマしちゃいそうなので 
それはまたいつかの機会に取っておきますね 



そして何よりも 
送り手と受け手が等価値で笑い合える 
こういうイベントをつくれたのは 
影の力で支えてくれたスタッフの人たちがいてくれたからです 

舞台担当の小針丈幸 
受付担当のかほり 
たった二人の詩人類スタッフ 

PAの三浦さん、照明の高橋さん、ホールの福原さん、 
キッチンと看板描いてくれたアカネさんをはじめ、 
クロコダイルのスタッフの皆さん 
ボスの西さん 

本当にありがとうございました 



お客さん、共演者、スタッフと 
オイラは有り得ないくらい恵まれているなあと 
いま、改めて実感しております 

それ故に 
主催者・出演者として反省することだらけです 
この文章をUPしたら 
心の体育館裏に自分自身を呼び出してボコボコにします 

そこから、また、 
立ち上がり 
あなたと 
あなたを包む何かが 
もっとピカッと光るような 
いらんことをやらかします 

いざ、俊続∞ 


これからも何卒よろしくお願い申し上げます 



詩人類 
桑原滝弥 拝 




* 



2016年4月3日(日)クロコダイル 
「俊読 2016」セットリスト 

☆=谷川俊太郎作品 
★=各出演者オリジナル作品 
☆★=リミックス作品 



八男 
☆103歳になったアトム 
☆鉄腕アトム(部分抜粋) 
★ヒューホー 


蛇口 
☆★iPod shuffle(谷川俊太郎 featuring 蛇口) 
 二つの四月 
 無口 
 庭 
 時 
 詩に吠えかかるプルートー 
 母に会う ~少年4 
 二頁二行目から 
 無関係について 
 一行 
 雲の道しるべ ~少年1 
 ヒトなんだ ~少年6 
 そらおそろしい 
※上記、谷川俊太郎作品、すべて部分抜粋 
★なんでもおまんこ 
☆なんでもおまんこ 


アンドリュー・カンパーナ 
★タイムセール 
☆朝のリレー 
☆金の魚 
☆旅1 
★時間販売 


立本夏山 
☆夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった 


佐藤文香 
☆みみをすます(部分抜粋) 
☆さようなら …詩集「はだか」収録編 
☆はいくないきもの(部分抜粋) 
★※書き下ろしテキストの中に組み入れる形で、 
   上記、谷川俊太郎作品を朗読 


大島健夫 
☆でんしゃ 
★電車の歴史・抜粋編 
★二人で一緒に電車に乗ろう 
☆さようなら …詩集「みんなやわらかい」収録編 


音立日子 
☆おやすみ神たち 
★Oh No Words 
☆まんじゅう 


桑原滝弥 
★宴ノ始メ方 ~俊読 special varsion~ 
★生き際について 
☆TAKESHIの、たかをくくろうか 
☆日本と私 
☆ごちそうさま 
☆これが私の優しさです 
☆二十億光年の孤独(部分抜粋) 


三角みづ紀 
☆★一編 


谷川俊太郎 
☆初公開未発表新作より五編を朗読 
 …フリートーク(谷川、三角、桑原) 
 …観客からの質問タイム 
☆二十億光年の孤独 




* 



次回詩人類企画 
8月28日(日)クロコダイル 

詩人・桑原滝弥 
表現道生活30周年記念ライヴ 
開催決定!!! 


詳細近日発表 
http://shijinrui.blogspot.jp/