2016年9月16日金曜日

メオトパンドラ

日付変わって 
本日9月16日より 

オイラの新しい本 
「メオトパンドラ」 
がいよいよ発売になります!!! 



「十年後の未来を見つめてください 
 十年前の過去を背中に感じてください」 

写真家のキッチンミノルさんに 
そう言われながら 
自宅で撮影してもらったのが 
今から二年前のこと 

そんな我々夫婦も被写体で登場した 
週刊AERA誌上にて七年間連載された 
キッチンさんの人気コーナー 
「はたらく夫婦カンケイ」から 
今回オイラが百組のご夫婦を選ばせてもらい 
新たにに詩を添えた一冊でございます 



紆余曲折ありまして 
製作に一年以上の歳月を要したのですが 
いやあ、ほんとうにしんどくて楽しい作業でした 

写真を撮ってもらったときも感じたんですが 
キッチンさんはカメラを使って 
こちらに喧嘩を仕掛けてきているんだとおもいます 
”イヤな写真を撮る人だなあ” 
というのが第一印象でした 

ただ、そのイヤさが 
たまらなくクセになっていき 
気がついたらキッチンミノルの写真から 
目が離せなくなっていました 

だからでしょうか 
百組のご夫婦は皆 
笑顔ではなく真顔で 
こちらを向いています 

夫婦生活というものが 
奇麗事だけでは済まされないように 
キッチンさんの写真もまた 
むき出しの生をあぶり出しています 

それに対して 
オイラはどんな言葉を捧げたのか? 



出版/編集のFOIL 
竹井正和さん、山上賢治さん 
デザインのSOUP DESIGN 
尾原史和さん、三觜翔さん 
印刷/製本のシナノ印刷の皆様 

また、今回の本は 
日本語のわからないない 
海外の方にも味わってもらえるように 
英語のテキストを併記しているのですが 
そちらの翻訳をしていただいた 
パトニック・プロジェクツさん 

本作りに尋常ではない情熱を傾けてくださった 
まさに”本物”の方々のおかげで 
写真と詩の夫婦から 
「メオトパンドラ」という新しい命が生まれました 



パンドラの箱の底に 
何かがあったように 
メオトという形の果てに 
何が待っているのだろうか? 

そんなおもいで詩を紡ぎました 


”結婚している・していない”関係なく 
一度でもだれかを愛した人 
だれかに愛された人 
愛を信じたことがある人 

そんな 
あなたに 
手にしてほしい一冊です∞ 



 



「メオトパンドラ」 

写真:キッチンミノル 
詩:桑原滝弥 
デザイン:尾原史和・三觜翔(スープ・デザイン) 
定価:本体2000円+税 
ISBN 978-4-9909145-0-9 
A5判 / ソフトカバー /216ページ 
http://www.foiltokyo.com/book/art/meoto.html 




シャッターの一瞬と、詩の一節が、 
女と男のパンドラの函の蓋をほんの少しずらして見せる。 
ここから彼らふたりの物語とともに、 
わたしのわたしと、あなたのわたしの、 
いのちといのちの物語が生まれる。 

谷川俊太郎(帯より) 


私たち夫婦に、ふたりで撮った写真はほとんどありません。 
だからこの一枚は、唯一とも言える貴重なものです。 
「十年後の未来を見つめてください」と言われて切り取られた一瞬が、生涯の記念写真になりました。
写真と言葉が夫婦のように支え合う、素晴らしい本です。 

小川糸(帯より) 



写真家・キッチンミノルが雑誌『AERA』での人気連載「はたらく夫婦カンケイ」で撮影した写真の中から選出した100組の夫婦の写真と、自身も被写体となった詩人・桑原滝弥が書き下ろした100節の詩を1冊の本に纏めました。 
100組100様の夫婦関係が滲み出るキッチンミノルの写真と、その写真に呼応する桑原の詩。一つとして同じかたちのない「夫婦」という被写体を捉えた二人の作品は、夫婦関係にとどまらず、人間の本性を浮かび上がらせます。 
人間の哀しさや美しさを感じられる濃密な1冊となりました。 



著者について 

キッチンミノル 写真家 
1979年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。18歳の時に噺家を目指すも挫折し、浪人して法政大学に入学する。カメラ部に入部。キッチンミノルを襲名する。卒業後は不動産販売会社に就職し、その年に 宅地建物取引主任者資格を取得する。2005年、写真家・杵島隆に作品を褒められ、すっかりその気になって脱サラ。写真家になる。雑誌や広告で人物や料理 を中心に活動中。また、ワークショップ『MASK』をファッションブランド「STORE」と組んで全国各地で開催している。 
写真集に『多摩川な人々』(ミルブックス)や『春風亭一之輔~欧州篇~』(テキサスブックセラーズ)など。著書に『フィルムカメラの教科書』(雷鳥社)がある。 

桑原滝弥(くわはら・たきや) 詩人 
1971年三重生まれ。演劇・音楽・パフォーマンス活動を経て、詩作を開始。処女作「えりなのプロフィール」は、新潮文庫『あなたにあいたくて生まれてきた詩/宗左近・選』に収録。以降、「あらゆる時空を“詩"つづける」をモットーに、紙誌、舞台、映像等、様々な媒体で作品を発表。詩人・谷川俊太郎との競演イベント『俊読』や、 言の葉Tシャツの製作などの企画も多数手掛ける。海外での活動や、妻の講談師・神田京子との詩芸ライヴ、他ジャンルとのコラボレーションも積極的に展開。 東日本大震災被災地の歌「たしかなる風~ふるさと久之浜~」を作詞(作曲・谷川賢作)。著書に『花火焼』(にこにこ出版)ほか。 



全国書店、amazon、及び、 
キッチンミノル・桑原滝弥、関連イベント会場にて発売中。 



 



これから来年にかけて 
「メオトパンドラ」出版を記念した 
展示、トークショー、ライヴなどが 
全国のさまざまな会場で予定されております 

こちらのブログでも次回以降 
随時お知らせしてまいりますので 
よろしくお願いいたします 



みなさんと直接お会いして 
パンドラの箱の中身をいっしょにいじくれること 
楽しみにしております~☆